あやふやな真実
年明け
初めて会う日・・・緊張した表情で
待ち合わせ場所にいる元彼。
今となればその表情ですら嘘だったんだとわかる。
非常にくだらない。
喫茶店に入り
彼の話を聞く。生い立ちから社会人になるまでの。
そして
「経営者の道に進みたいんだ」
という意思。経営の勉強に力を入れたいから
これから、派遣になってその時間を勉強に使いたい
だから、休み、イベントは会うことは難しいと。
そこで一緒に勉強してたり、経営者の方を紹介していくよ。
と。
彼の考えていることは理解に努めようとした。
だけど、私が聞きたかったのはそういうことではない。
なぜ、嘘を重ねて私と付き合っているのだと。
いつも会うのはいきなり平日の夜か
土日に会っても急にとか
全く予定を立てられない私の都合は丸無視なのか
一言言えばいい話ではないのか
なぜその一言が言えないのか
年末年始なぜ嘘をついてまで
経営の勉強をしているのなら、話してくれていたら
応援できたのに・・・
争いごとや険悪な雰囲気は嫌い
それよりなにより、その時の私は彼を
失いたくない気持ちが大きかった。